マニアです
著者のチャールズさんはシャーロッキアンのようです。
でなければ、こんな本はつくらないでしょう。
ホームズがいた頃のロンドンの写真を載せていますが、
これがオタク的なコリ方をしています。
できるだけ事件があった場所の近くの、そして年代もそれに
あわせた写真をあちこちから探し出し、集めて分類し、
そしてその集大成がこの本です。
英国人という国民は一体どういった人々なのか、しばし考え込みました。
グラナダテレビのホームズは傑作だといわれいます。
私もそうだと思います。あれほど凝ったドラマをつくるには相当な根性が要ります。
驚くのはその傑作のあとで、またしても別な俳優で「バスカヴィル家の犬」を
つくってしまうその執念です。
この本でも感じますが、英国人はドイツ人のように肩肘はらず、かといってフランス人の
ように手を抜かずに、思いっきりオタク的な「遊び」をする国民だと思います。
それにしても、ヴィクトリア時代のロンドンは臭かったと聞きました。
写真ではその辺がわからないのが幸い(不幸)です。
ホームズがシルクハットをかぶって歩いた街
小学校のとき夢中になって読んだシャーロックホームズ 歴史オンチの私は、頭の中で名探偵にほぼ現在の服装を着せていました。 NHKのドラマを見てびっくり 「100年前の服装ってこんな風なの? そうしたら霧のロンドンってやっぱり今とは違うんだよね。」 この本はこの疑問に明快な答えをくれました。 ホームズ達の歩いた街は、美しい大都市だったんですね。 とても親切に、「どの物語のどの場面のモデルになった場所」 と解説がはいっています。 現在の二階建てバスの前身、二階建て馬車もたくさん写っていて、 往時の繁栄がしのばれます。 この本を片手に、再度ホームズの話を読み返そうと思いました。
文庫もありますがやっぱり大きい本で。
シャーロック・ホームズやドクター・ワトスンが活躍した?世紀末ロンドンの写真集。物語に登場する場所の当時の写真と今の写真が一緒に載っている。どれも今はずいぶん変わってしまったが、正にタイトル通り「ホームズが見ていた」ロンドン。手軽に往時をしのべる一冊。この単行本は入手困難だが、やはり写真の本なので単行本の方が見やすい。なお、この単行本の表紙はジェレミー・ブレットのホームズ。
世紀末ロンドン写真集
シャーロック・ホームズやドクター・ワトスンが活躍した?世紀末ロンドンの写真集。物語に登場する場所の当時の写真と今の写真が一緒に載っている。どれも今はずいぶん変わってしまったが、正にタイトル通り「ホームズが見ていた」ロンドン。手軽に往時をしのべる一冊。単行本が入手困難なのが残念。
JICC出版局
Starring Sherlock Holmes: A Century of the Master Detective on Screen シャーロック・ホームズの失われた事件簿 ホームズのヴィクトリア朝ロンドン案内 (とんぼの本) シャーロック・ホームズ―ガス燈に浮かぶその生涯 (河出文庫) 図説 ヴィクトリア朝百貨事典 (ふくろうの本)
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