PEFマネージャーに薦められて、
一気に読破。PEFに関する著書では、最も実践的・体系的な良書。
特に、ファンド組成、ファンドレイズ、DD、投資&モニタリング
そしてEXITという全てのマイルストーンが事例・数値例に基づいて
擬似運営できる建付け。
各種FEE、RATEの統計レポートやスプレッドシート等も盛り込まれ
ており、本邦におけるPEF実務にも有用。
欲をいうと、法務のDOCUMENTATIONについての披瀝が欲しかった。
例えば、GladstoneのVC Investingみたいに。
志望者から実務家まで読む価値あり
PE業界を志望する人から実際に携わっているプロフェッショナルまで、読む価値あり!の一冊。大きく2つのポイントから以下。
(1) バランスの取れた構成(ケース&解説)
ケースと一般解説が略交互に登場する構成で(タイトルから誤解を招きやすいが、解説はケースの解説ではなく一般解説。したがってケースの模範解答等ではない)、半分はストーリー仕立て、半分は一般解説としてバランス良く読み進めることができる。「HBSのケースを使っている!」ということ自体には大きな価値を見出せないものの、ややテクニカルでつまらない話に陥りがちなPEビジネスの構造を飽きさせずに読ませるという点では、その使い方に大きな意味があるでしょう。(但し、本書ではケースは読みやすいストーリーとしての意味合いの方が強く、帯の「ケース・メソッドの核心」は過剰宣伝でしょう。)
(2) 全方位的な視点
各ケース・各章が、PEファンドへの投資家、PEファームでのプレイヤー、PEファンドから資金を得ようとする実業家、PE業界を志望する学生等の視点から満遍なく描かれており、冒頭記載の通り、実務家から興味を持つ者まで幅広く読めて、かつ得るもの多い読み応えのある内容となっている。
良書だけどこの値段は何とかなりませんかね。
具体的な事例が多く(ここが本書の最大の魅力)、PEについて実務的な面で理解が進み、ディールにも役立つと思う。ケースメソッドはあまり信用していないので(所詮教室内の話)、今そこにある案件に対処しないといけない立場にある自分には、この本はプラクティカルで効果が高いと思う。訳者も納得感のある人だしね。 しかし、如何せん値段が。。。何とかなりませんかね。知識として活用するひとにとっては、そんなに高くはないのかもしれないが。
PEの訳本で一番まし。
PEのプロセスを知りたい人は読む価値のある本だと思います。ケーススタディの学校で勉強された方でしたら、この本を読むうちにクラスで行われた討論の風景がよみがえると思います。私は授業を思い出すために大枚はたいて購入しました。20ケース以上あり、日本語で読めるという点で、買う価値があると思います。 ただ、ソーシング、バリュエーション、財務リストラ戦略についての簡単な知識背景がないと、本書の通読の効果は薄いとを思います。 当然のことながらビジネススクールの授業は、専門家を対象にしていませんので、実務専門性を重んじる日本のプロの方に言わせれば「表面的」と言うでしょう。 帯に書いてある「~スクールにおけるケースメソッドの核心」という標語は、意味不明、嘘八百です。なぜならケースメソッドの核心は、綿密な予習、グループワーク、クラス討論にあります。この本の帯は売るための意味不明キャッチコピーです。ケースメソッドと消費者の両方を侮辱している。この帯が腹立たしいので一点減点。
東洋経済新報社
実務者のためのプライベート・エクイティ・ファンドのすべて バイアウト ― 経営陣による企業買収ガイドブック (ウィザードブックシリーズ 43) バイアウトファンド―ファンドによる企業価値向上の手法 (MBAコーポレート・ファイナンス) プライベート・エクイティ価値創造の投資手法 日本のプライベート・エクイティ
|